歯周病検査について

投稿日:2016年12月2日

カテゴリ:歯周病

 

以前歯周内科治療についてご紹介させていただきましたが

今回は歯周病のDNA検査(PCR検査)でわかる菌についてお話していきます。

 

位相差顕微鏡を使って口腔内にいる口腔内細菌を確認した後

顕微鏡ではわからない菌の種類や口腔内にいる歯周病菌の個体数を

PCR検査で調べることができます。

 

PCR検査では、歯周病菌の中でも最も悪いとされている5菌種を調べます。

 

➊ポルフィロモナス・ジンジバリス=P.g

porophyromonas gingivalis

重度の歯周病(急性・慢性歯周炎)から検出されます。

➋トレポネーマ・デンティコーラ(らせん状菌)T.d

treponema denticola

T.d菌が多いと歯周病治療後にも再発するリスクが高いとの報告もあります。

歯周病の増悪の目安にもなります。

タンネレラ・フォーサイシア=T.f

tannerella forsythia

特に歯周ポケットの浅い部分よりは深い部分で検出されることが多い菌です。

難治性歯周炎の指標として重要な菌種です。

➍アグリゲイティバクターアクチノミセテムコミタンス=A.a

aggregatibacter actinomycetemcomitans

重度歯周病の患者様の歯周ポケットから高率に検出されるが、低い数値でに検出されることが多い菌です。

フソバクテリウム・ヌクレアタム=F.n

fusobacterium nucleatum

歯周内科治療を行う上で非常に消えにくい菌です。

また、悪臭(口臭)の原因となる菌です。

 

P.g T.d T.f 3菌種の総和を Red complex といいます。

 

歯周病が気になる方はぜひ

世田谷区中町にあります のぶ:デンタルクリニック中町までご相談ください。

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