削らない虫歯治療
投稿日:2018年7月25日
カテゴリ:虫歯
今回は以前相談頂くことがいくつかありました、削らない虫歯治療の一連の流れをお話しししようと思います。
実例を用い、内容を少々改編して説明していきます。
左下の第一大臼歯の実質欠損を伴う(穴の開いた)齲蝕、虫歯の治療を希望されて来院されました。自覚症状はなく、舌で触ると形が変わっていて気付いたとの事でした。
口腔内写真を撮影し、現在の口腔内の確認と、虫歯になっている部位の説明を行います。
X線写真を撮影し、齲蝕の深さはもちろん、顎骨、顎関節の状態等も診ておきます。
歯周基本検査を行い、歯肉の状態も把握しておく事で、補綴処置が必要になった時に役に立つでしょう。
齲蝕、虫歯の大きさなどから判断して、ドックスベストセメントによる切削の伴わない修復処置は実施可能であると判断しました。
というのも、削らない虫歯治療として、使用材料が適応できる虫歯の大きさ、深さには限度があります。大きすぎる場合は効果が十分見込めず、ある程度虫歯の部分を削り落とす必要があります。
今回はそこまで大きくなく、このセメントの効果が期待できそうでした。
ドックスベストセメント単体でも効力は見込めますが、当院ではヒールオゾンによるオゾン治療も行っています。それにより、齲蝕部分を無菌化出来ます。セメントと併用をオススメし、ドッグスベストセメントにより齲蝕部分が硬化しているであろう3ヶ月後に最終修復予定としました。
今回はシンプルに齲蝕処置、虫歯治療に焦点を当てての説明になりましたが、実際は異なることもあるかと思います。
虫歯かな?と思うところがおありでしたら、まずは相談からいかがでしょうか。
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