根管治療に使用する器具

投稿日:2019年6月25日

カテゴリ:マイクロスコープ 根管治療 虫歯

根管治療とは、重度の虫歯が進行している場合、神経がある根幹まで細菌感染している場合、歯が折れ神経が死んでしまい、神経をとる必要がある場合に行います。神経があった穴(根幹)を専用器具(ファイル)できれいに除菌処理、根幹内を無菌化することです。

神経を除去した後の根幹の中には、細菌や汚れが多く、全ての細菌、汚れを取りきらずに薬を詰めてフタをすると後に再感染してしまいます。根管治療の再発の場合は、抜歯になってしまう恐れがあります。

根管治療は、細菌除去が大切で、治療を行う根幹と他組織を隔離した状態で行います。根幹に0.01mlの唾液が入るだけで失敗に。歯周辺組織と隔離する隔離シート(ラバーダム)を用いております。

殺菌と再生の効果を持ち、根幹内の殺菌だけではなく、歯組織の再石灰化を促す高周波もございます。細菌感染によって傷ついた根幹壁を殺菌、再生させることができます。

歯の神経にある穴をきれいにする器具(ファイル)は、価格の安いステンレス製、価格の高いニッケルチタン製のものがあります。当院ではニッケルチタン製のファイルを使用します。ステンレスより折りにくく柔軟性が高く、湾曲した根幹を正確に清掃できます。

根幹はとても細く湾曲しているため、肉眼では見れません。当院では、肉眼の約40倍拡大し、根幹状況を正確に把握するマイクロスコープを用いて、肉眼では見えない細部まで正確に把握します。リーマーと呼ばれる特集器具で根管を掃除します。

掃除が終わったら、特殊な洗浄液を根管に流し入れ、虫歯を徹底的に除菌します。
殺菌消毒が終わったら、歯科用セメントを流し込みます。
歯科用セメントが固まったら、封鎖は完了です。再び虫歯菌に感染するリスクは少なくなります。歯の上部を削っているので、セラミックや銀歯で被せ物を装着し、元通りに復元します。

過去に根管治療を行ったにも関わらず、再発のお悩みをお持ちの方は遠慮なく当院にご相談ください。セカンドオピニオンのご相談も承っております。

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