さて、当院での勉強会の報告です。
件名の通り今回のテーマは「ブラキシズム」です。ブラキシ ズムとは睡眠時や覚醒時を問わず、歯を動的、若しくは静的にすり合せたり、噛み締めたりする、いわゆる歯ぎしり・食いしばりを指し、咬合神経症とも呼ばれ ております。睡眠時に歯ぎしりや食いしばりを起こしやすい人の傾向を考え、なぜそうなってしまうか?では、その改善方法は何か?をドクター・スタッフ含め プレゼンテーションしました。
■ブラキシズムをおこしやすい人の傾向として・・・
赤ら顔の人、大人にきびや肌荒れの人、貧乏ゆすりの激しい人、不安症の人、うつ病傾向の人、人の話を聞かない人、神経質、頭の回転が速い人、気の利く人、 頑張り屋さん、せっかちな人、交感神経優位型、偏頭痛がある人、顎関節症の人、不眠症の人、多汗症、安定剤を飲んでいる人、ほっぺの張りが強い人、口唇の 張りが強い人、歯並びが悪い人、歯ぎしり、食いしばりの強い人、骨隆起がある人、歯肉が厚い人、歯がしみている人、WSDがある人、咬耗が激しい人、げっ ぷがよく出る人、おならがよく出る人、鼻が悪い人、まばたきが多い人、偏食な人、メタボな人等々が挙げられます。
以下、勉強会の資料画像です。
改善する方法は様々ですが、全てを掲載すると数百ページに及びますので、勉強会資料を抜粋してご紹介します。
■十分な栄養を摂る
血糖値の急速な上昇を招く高GI値食(アイス、ケーキ、お菓子、など白砂糖由来)は、過剰なインスリン分泌を招くため、結果として低血糖を招き空腹中枢を 刺激し猛烈な空腹感に陥り、食べ過ぎが繰り返されメタボになる。精神的にも切れやすかったり、躁鬱傾向になったり、いらいらがたたり、喫煙、歯ぎしり、食 いしばりの原因に繋がります。
■質の良い睡眠
睡眠時のブラキシズムの60%~80%は浅いノンレム睡眠時に起きているという実験データあります。歳を重ねること、生活習慣の悪化、必要な栄養素の失調 等々により質の良い「深いノンレム睡眠」の量が減少していきます。この事を眠りが浅くなると言い、自然と「浅いノンレム睡眠」の量が増えブラキシズムを起 こすリスクが上がる傾向になります。では、どうしたら質の良い睡眠が取れるか、生活習慣や食育を考えました。
■歯科治療のおけるボツリヌス療法
ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があります。そのためボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることができるのです。
勉強会終わりにはドクター・スタッフが患者様に対して、いかにして分かり易く説明し理解して頂けるかを考え、ポイント抑えた説明、患者様に負担のない時間等を話し合いました。