RAMPA治療
投稿日:2016年8月2日
カテゴリ:噛み合わせ
RAMPA・・・ ランパ と読みます。
Right Angle Maxillary Protraction Appliance の頭文字を取ったもので、簡単に略すと 『上顎を正しい方向に牽引する装置』 と言う事になります。
現代人は、顎の成長が悪くなっている事で気道が狭くなり、口呼吸による歯並び、虫歯、歯周病、睡眠時無呼吸症候群、喘息などの呼吸器疾患、アレルギー疾患などが発症しています。
RAMPA治療により 上顎を前上方に牽引し、下顎を前方回転させる事で、顎骨の不調和に起因する歯列不正ばかりか、上咽頭閉塞疾患や喘息にも有効である事が分かってきました。
RAMPA治療は、一般的な歯並びを良くするための矯正治療とは、目的も装置も結果も異なります。通常の矯正治療の考え方では、上顎の骨は動かないのが当たり前で、成長の悪い上顎に合わせて下顎も矯正していくので、小さい顎に歯を並べるために健全な歯を抜歯したり、下顎がどんどん後ろに下がっていくので、呼吸はますますしにくくなり、結果 姿勢も悪くなります。 RAMPA治療では、顎が大きく広がりますので抜歯を避ける事ができ、下顎が前に回転する事で呼吸がし易くなり、結果 姿勢も良くなります。
上顎の成長発育に合わせて、装置を装着するのが非常に効果的ですので、成長期に治療する事が望ましいですが、成人してからも治療可能です。 装置の装着は、12歳までは一日12時間以上、12歳以上は一日15時間以上の装着が必要です。 期間は、約3ヶ月間を数回行ないます。
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