インプラント Implant
投稿日:2016年10月21日
カテゴリ:インプラント
インプラントを治療に取り入れ始めて20年を迎えようとしております。
昨日、今日、明日と毎日続いており症例も様々です。
サイナースリフト、ソケットリフト、骨のないところには骨造成、前歯の審美的な要求の高い部位には、抜歯と同時にインプラントを埋入する抜歯即時埋入、ここで大切な術式は歯肉の結合組織の移植です。
前歯部では必ずと言ってよいほど結合組織の移植をしませんと4,5年すると歯肉の退縮が進みインプラントのスレッドの一部が露出する事があります。
サイナースリフトではシュナイダーメンブレンが破れたら多くの先生は動揺するかもしれませんが、我々は特殊なメンブレンで閉鎖したり、髪の毛より細い糸で縫い合わせたりと、難なくやってのけるのです。
どれもこれも10年位前までは終わるとどっと疲れましたが、今では淡々と何の問題もなくさほど疲れず、一日に何度でもできるように成りました。
8、9年前からインプラントには抜歯する時点でその先を考えた処置が必要です。と多くの患者様にお伝えしてきたため、最近うちの患者さんは殆んどの症例で抜歯と同時にソケットプリザベーションと言って抜歯によってできた穴に人口の骨とBMPと言う骨を作るたんぱく質を入れています。たった4か月前後で良い骨が再生されるのです。
これによって、かなり多くの症例で骨造成や結合組織の移植の必要性が無くなり、結果としてシンプルで早いオペが展開されています。
本日のインプラントオペも、BMPを用いたソケットプリザベーションを行って4か月が経過した部位でしたので、骨も結合組織もしっかりと再生されており、とてもシンプルな術式で終了しました。
結果として、麻酔後約20分でインプラントオペ終了となりました。
骨造成や結合組織の移植は、それ自体がオペであるために体にもお財布にも負担になりますし、治癒に時間がかかります、また感染の恐れも考えますと、できるだけしないほうが良いのです。ですから抜歯のテクニックとBMPを用いたソケットプリザベーションが大切なのです。
BMPを使う術式もかなり試行錯誤した結果、最近ではかなり発展しており、テフロンシートの使い方を工夫する事でなんと結合組織の再生までできるようになりました。
今後も新たな術式や更に早くてクオリティーの高いインプラントオペをできるように頑張ります!
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