TCHによる影響
以前にTCHにとは何かということをブログに書かせていただきました。
今日はTCHが顎関節症だけでなく、他のさまざまな歯科疾患の症状と関連があると考えられていることを書きたいと思います。
《歯科におけるTCHによる影響》
・補綴物の破損・インプラント上部構造の破損、ネジの緩み
・歯周炎の悪化・顎関節症の炎症永続化・歯根破折・歯のクラック
・くさび状欠損・知覚過敏・口内炎・頬粘膜の誤咬
・咬合違和感・滑舌の悪さ
例えば定期的なメンテナンスをを行っているにもかかわらず補綴物が破損するケースや、きちんと歯磨きして歯周炎の治療を行っているにもかかわらず、一向に歯周炎がよくならないケース。メンテナンス時の歯周炎の悪化ケースなどです。
歯周病はプラークが原因で起こる感染症ですが、外傷性咬合併発によりその病態は悪化します。これはプラークによる炎症の問題だけではなく、歯や歯周組織、さらには口腔全体にかかる力の問題が関わっているのです。
すなわち、日中や夜間の歯ぎしり・食いしばりや咬合力の強さが関係していると言われているのです。
これにTCHも含まれていると考えられます。力自体は弱いとはいえ、長くかけ続ける力は強い影響を与えていることが考えられます。
TCHによって起こる影響=TCHをやめれば防げることでもあるのです。歯の治療だけではなく、日頃のご本人の意識も大事ということだと思います。
いつも補綴物が欠けてしまう方、常に歯肉が腫れている方、もしかしたらTCHをしていませんか?
■ 他の記事を読む■