ランパ
投稿日:2016年12月25日
カテゴリ:ランパ、バイオブロック
先日11歳の患者さんが矯正治療のセカンドオピニオンにやってきました。
主訴は上顎の犬歯が外側に生えてきているので診てもらいたいとのこと。
患者さんの母親の話では、矯正の先生から御嬢さんは上顎の過成長なので、犬歯がちゃんと生えてきたら、犬歯か、その次の4番目の歯を抜いてワイヤーで矯正しましょうとのこと。
これはよく聞く話ですが、私には、なぜ歯を抜かなければいけないのか、またなぜ上顎の過成長なのかが理解できません。
もし本当に過成長なら犬歯が外に生えるはずが無いと思います。
私の考えでは、上顎の劣成長だから犬歯の生えるスペースが無いために外に生えてくると思うのです。
上顎をより理想に近い大きさと位置にもっていければ、自然と歯は並んで生えてくるのです。
専門的な言い方をするとこの御嬢さんは、2級Ⅰ類で下顎は小さいために、舌位はかなり下に下がっているです。これは口呼吸、姿勢も猫背、程度が酷くなると、いびきや、慢性鼻炎、アレルギー、アトピーにつなっがていくのです。
もし犬歯やその次の歯を抜いて歯を並べれば、大切な舌の居場所は更に無くなりもっと舌は喉のほうへ下がって行きます。これは上記の症状を更に悪化させると思うわけです。
この御嬢さんと似た患者さんが、もし5歳くらいから、このような状況にならないような治療をして管理していけば、より苦労なくより健康体に近く正常な成長に近づけるのです。
ランパは歯列矯正ではなく頭蓋、上顎骨複合体のひずみを是正する事で上気道抵抗症候群、鼻閉などにアプローチできる唯一の方法です。
頭蓋、上顎骨複合体のひずみがとれてくると、生理的に歯は自然と良い位置に生えてくるのです。こうして並んだ歯列は後戻りがかなり少ないのです。
また、だんだんし姿勢も改善されるのです。
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