インプラント

投稿日:2017年1月30日

カテゴリ:インプラント

上顎と下顎では骨の硬さがそもそも違う事が多い、また前歯部、小臼歯部、大臼歯部と部位が変わっても骨の硬さや、形態が異なっておりそれぞれ条件が異なる。

また完全無歯顎にインプラントを埋入する場合と天然歯との共存させる場合でも条件が全く異なる。

更に歯肉にも違いがあり不動歯肉と可動歯肉、歯肉の薄いタイプと厚いタイプでも条件が違う、

特に審美領域の上顎前歯部では、唇側の骨が薄く健康な状態でも0.1~0.8ミリ程度しか無い症例が殆んどである。

一般的にインプラントの周囲の骨の厚みは少なくとも2ミリ、できれば2.5ミリの骨幅が必要である。

またインプラントの周囲の歯肉の性状も硬く厚い不動歯肉が必要なために、上顎結節から密度の濃い不動歯肉の移植が必要になる。

私の師匠であるサンセバスチャンで開業のDrイナーキー ガンボレーナは、もし親不知があり結節から十分な歯肉が採取できなければ、抜歯してから、6か月待って結節の歯肉の回復が得られた後でなければ、前歯部のオペは絶対にやらない。

それくらい審美領域のインプラントオペでは歯肉が重要なのです。術式は臼歯部の三倍くらい複雑で大変なのです。

6年前にDrイナーキー ガンボレーナからこの術式を学んでからは、必ず結合組織移植をしておりその予後はとても安定しております。

 

 

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