審美歯科

投稿日:2017年3月7日

カテゴリ:審美歯科

先日、メディアにもよく出る大変有名な方の前歯の審美歯科治療を開始しました。

急激な変化は望まない、なるべく自然な感じで気づいたら綺麗になっていた、こんな感じが希望でした。

術前に現在の歯型を2つ取り、一つは保存、もう一つで術前のWAX UP、口腔内の写真と見比べて技工士さんと、患者さんとで色と形態についてだいぶ議論した結果、矯正をしてだんだん歯が動いて行って最終的に綺麗に並んだ感じに、約2か月で仕上げるということになった。

以前何人かの外国の方と日本の方で、お金はいくらかかっても良いので、仮歯も全てセラミックで作るように、指示された事が有りました。中でも最も作ったセラミックの数が多い方は、なんと上顎の10本の歯の治療に、最終のセラミックがセットされるまでに仮歯として制作したセラミックは、33本で合計43本作った事が有りました。

日本に滞在する時間は毎回2日程度なため、アポの調整、技工士の手配、などかなりお互いに大変であった思い出が有ります。

今回、そこまでは行きませんが、かなり気合が入ります。

歯の形態と色は性別、年齢、かみ合わせ、骨格形態によって微妙に違う、若いとエナメル質は、透過性が高く、マメロンなどのエナメル内部の構造が透けて見えている、これが華麗に伴い透明性が失われ、徐々にクラックとステインが目立ち始める。

顎の劣成長と、鼻、喉の悪さはとても強い相関関係にあり、これがかみ合わせの悪さに直結して、強い歯ぎしり、食いしばりが発生して、天然歯にマイクロクラックが発生する、これは大きな虫歯に発展し最終的に歯根破折に繋がって抜歯に至る。

ここを良く理解していないと、何度もセラミックが破損する。

なんど、かみ合わせの話や、顎の劣成長の話をしても理解を示さない患者に限って何度もセラミックは、破折する。

破折すると、悪者は我々になってしまう、、、まともであれば破折しないのに理解してもらえない、、、

いろいろまともでないから、元の天然の歯が大きなカリエスになって治療しているのに、、、

天然の歯の虫歯は、力によってひびから、破折に繋がり発生するので、セラミックの破折と同じ意味なのです。。。

いろいろ考えると本当に大変な仕事ですね、あっ!他人ごとではありませんね!

 

 

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