虫歯が原因で生じる頭痛について
虫歯と頭痛・・・
この2つのは一見関わりが無さそうに思えますが、虫歯は頭痛の原因になる場合があります。
虫歯が原因の頭痛は、かなり症状が進行しているという事です。
また放置しておくと症状がさらに悪化してしまう可能性もあり、
痛みが増したり、頭痛以外の症状も出る事があり、とても危険です。
虫歯が頭痛を引き起こす原因
【歯髄炎】
「歯髄炎(しずいえん)」とは・・・
虫歯が歯髄という神経と血管が集中している場所まで進行していて、ズキズキとした痛みが特徴です。
炎症がひどくなると、頭痛やひどい口の原因になります。歯に穴が空いていなくても、見えない場所からの虫歯が進行して、歯髄炎になっていることもあります。
【筋緊張性頭痛】
「筋緊張性頭痛(きんきんちょうせいずつう)」とは・・・
片側の筋肉が緊張し、痛みを伴います。
虫歯があると、そちらを避けて食事をするために片噛みが習慣になってしまい、不自然なあごの使い方になります。それを続けていると、あごや首の筋肉にいつも以上の負担がかかり、筋肉が硬直しやすくなります。
また、虫歯がない方の歯ばかりで食事をすると歯がすり減り、嚙み合わせの高さにズレが生じます。
嚙み合わせのズレは頭全体のズレに繋がり、筋緊張性頭痛を引き起します。
【歯性上顎洞炎】
「歯性上顎洞炎(しせいじょうがくどうえん)」とは・・・
虫歯が進行し、細菌が歯髄から上顎洞(鼻の横奥の辺りにある、鼻とつながっている空洞)に入り炎症が起こることです。
上の奥歯の根元は、この上顎洞に近接しています。その歯に虫歯ができて根に達するほど、ひどくなったり、被せ物の下で虫歯がひそかに再発していると、細菌が上顎洞に菌が入り込んでしまうことがあります。そこに膿が溜まり、圧力が高まると頭が痛くなります。
頭痛や頬の痛み・勢いのある鼻水などが症状として挙げられます。片側だけ鼻が詰まる、その下の歯がしみる、歯槽膿漏のように歯ぐきが腫れるといった症状があげられます。
【脳静脈血栓症】
「脳静脈血栓症(のうじょうみゃくけっせんしょう)」とは・・・
虫歯菌が血液の循環によって脳の静脈へ達し、炎症を起こさせ、血栓を生じさせることです。
刺すような強い頭痛が特徴的で、この病気に進行するのも極めてまれですが、命の問題に関わることもあります。
虫歯と頭痛、この2つのは一見関わりが無さそうに思えますが、虫歯は頭痛の原因になる場合があります。
もし気になる虫歯がある場合は、早めに歯科医院へ行きましょう!
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